エクステリアに欠かせない屋根との関係
テラス、通路、駐車場にも使える!庭を彩るエクステリア屋根とは?
エクステリアメーカーのカタログを見ると、門扉やフェンスが多く掲載されているので、それらの外構製品の重要性が高い様にも思えます。
しかし、実際に庭や玄関先通路などを考えると、重要な物はそれだけでは無いことに気が付きます。他にも必要なアイテムがあるのです。エクステリアの屋根も、その様な物の1つです。
それでは、エクステリアの屋根にはどの様な意味があるのでしょうか。
そこで、ここではエクステリアとして設置する屋根についての意味を、外構の各部を例に挙げて解説したいと思います。

田上 信
テラス部分のエクステリアの場合
まずはテラス部分のエクステリアの場合について考えたいと思います。
デッキ・屋根・プランターなどがメイン
テラス部分はガーデニングなどの趣味の場所や、子供の遊び場、そして洗濯物の干し場などに使えます。そのため、メインとなるアイテムは、デッキ・屋根・プランターなどです。
屋根は人気があるアイテム
さて、テラスの屋根は人気のあるアイテムです。
例えば、屋根は物干しに使う場合、雨や鳥のフンなどからも洗濯物を守ります。
また、屋根は庭先でのくつろぎの空間を造る上でも有効です。強い日差しを心地良い光に変える上で使えるからです。
屋根とウッドデッキの設置で庭は面白くなる
テラス部分のエクステリア屋根をもう少し考えると、庭をおしゃれにする上でも重要であることに気が付きます。他のエクステリアアイテムと組み合わせて施工することにより、更に庭が面白くなるからです。
その良い例がウッドデッキとの組み合わせです。ウッドデッキはくつろぎのスペースとしても有用なのですが、屋根をテラス部分に設置することにより、より良いスペースとなります。
また、併せて目隠しパネルの設置もおすすめです。目隠しパネルはプライバシー保護に有用だからです。
通路部分のエクステリアの場合
次に通路部分のエクステリアの場合について考えてみましょう。
尚、通路は玄関先だけではありません。駐車場までの通路や階段なども含みます。
手摺・屋根・照明など
通路部分のエクステリアは手摺、屋根、照明などが主なエクステリアアイテムです。そして、通路は基本的には人の通行が目的の部分です。
手摺を設置して安全性アップ
手摺の設置はバリアフリーの意味でも重要です。お年寄りの方々の場合など、運動機能が低下している場合があるので、安全を考える上で重要なアイテムです。
屋根があると雨よけになって安全性が更に向上
通路部分の雨よけは、有るの無いのとでは大違いです。
玄関から駐車場や駐輪場などに行く場合に濡れることも無くなります。また、路面が濡れることも防止が可能となり、転倒防止に有用となり、安全性が更に向上します。
エクステリア照明と屋根を組み合わせる
エクステリア照明の代表格は機能門柱などの門灯と言えますが、屋根に照明器を設置するのもおすすめです。照らす位置が上からだと、通路の安全性が上がるからです。
例えば玄関アプローチに機能門柱の高さの照明器具を設置した場合、明るくなるのは限定された部分です。しかし、照明器具を屋根の様な高い位置に設置するならば、より広いスペースを明るくすることが出来る様になります。
駐車場部分のエクステリア
次に、駐車場部分のエクステリアについて考えてみましょう。
屋根とゲートがメイン
駐車場は屋根やゲートがメインとなります。ただ、優先順位を考えた場合には、屋根の設置がおすすめです。
以下におすすめの理由を述べます。
屋根は車を守る
車庫の屋根は車を守る上でも有用なアイテムです。
屋根は汚れから車を守ります。また、屋根は車内の温度上昇を軽減させます。夏場の日射は強烈で、車内の温度を高くします。しかし、屋根があれば温度上昇を抑えることが出来るのです。
自転車置き場としても使える
駐車場部分は車を駐車するスペースだけでは無く、駐輪のためにも使える場所です。そして、設置する屋根を大きく取れば、車だけでなく自転車を入れることも可能となります。
自転車を庭に置いておくと雨で濡れますし、汚れやすいです。しかし屋根で覆えば、その様な問題は無くなります。
屋根工事を考える
さて、ここでエクステリアの屋根の工事について考えてみましょう。
新築住宅のエクステリア屋根
新築住宅の場合、屋根は最初から計画を立てられるので、比較的思い通りの物が作りやすいです。つまり、設計者が作る図面に最初の段階から入れることが出来るので、周囲のエクステリアアイテムなどともコーディネートしやすいのです。
例えば庭のテラス部分に工事するならば、あらかじめテラス屋根やデッキ部分の部材を組み合わせて設計しておくことも可能です。また、他のエクステリアとのコーディネートも作図の段階から出来ます。
リフォーム住宅のエクステリア屋根
中古住宅のエクステリアのリフォームの場合、新築住宅の場合とは少し違う状況が発生します。と言うのも標準の部材を発注してmm単位で現場にて加工して工事をする場面が、新築住宅の場合よりも多くなるからです。
基本的に、エクステリア商品の多くは規格化されています。カーポートにしろ、バルコニー部材にしろ、寸法と形状は規格化して工場で作っているのです。そのため、現場で工事する際にそれに合わせて加工する必要が発生します。
例えば、庭の形状が不規則の場合、標準の部材を敷地に合わせて加工しなければなりません。台形の庭であれば、台形の屋根が必要となり、それに合わせた屋根部材が必要となり、現場で部材単位で加工しなければならないからです。
その結果、条件にもよりますが、屋根設置が困難な場合もあります。部材の加工と組み立てに限界があるからです。
DIYでの屋根の施工について
ここで、DIYでのエクステリアの屋根工事について考えてみましょう。
まず、屋根工事は基本的に高い位置での工事となります。ですから足場を作ることから始めなければなりません。テラスの部分に屋根を作るのであれば、窓の上など、結構高い位置での作業が必要になります。
また、隣地境界線近くにテラスが干渉しそうな場合には、屋根の大きさを変えるなど、難易度の高い工事が必要となります。屋根部材はアルミが多く、加工性も良いのですが、それでもハードルは高いです。
他にも、屋根に照明器を設置する場合などには、電気工事が発生します。この工事をするためには資格が必要になりますので、安易にDIYでは出来ません。
ですから、DIYでの屋根工事はハードルが高いと言えそうです。
おすすめの庭を彩る屋根のタイプ
ここで、おすすめの屋根について取り上げたいと思います。
パーゴラ
パーゴラはテラス部分に最も合うエクステリア部材の1つです。庭に設置するとおしゃれなスペースが出来ます。
テラスにはウッドデッキやプランター、あるいはガーデンファニチャーなどのアイテムを設置して楽しむことができますが、それだけでは雨よけも無く、快適な空間とは言い難いです。しかし、パーゴラを設置すれば直射日光を和らげてくれて、心地よい場所にしてくれます。
また、ガレージ部分に設置しても良く、大切な車を日射や汚れなどから守ってくれます。
なお、パーゴラには電動開閉のタイプもあります。操作性が良くて便利です。
オーニング
オーニングはテラス部分にも通路部分にも使えるエクステリアアイテムです。
使用する時だけ出して屋根として使えます。
例えば、テラスにガーデンファニチャーを置いて読書を楽しむ時など、オーニングを出せば心地の良い日陰を作ってくれます。
また、通路に設置すれば、急な雨が降っても濡れずに済みます。通路に設置するのが、大型の屋根であれば開放的な雰囲気は損なわれますが、オーニングであれば使わない時には収納出来るので、開放的な雰囲気は損なわれません。
まとめ
エクステリア屋根について述べました。テラス、通路、駐車場、それぞれの場所に有意義なアイテムであることが分かったことと思います。
屋根があると無いのとでは利便性で大いに違います。エクステリアを検討する際には、屋根を積極的に取り入れて、より使い勝手の良い物にしましょう。