エクステリアを考える際にタイルという選択肢を入れるのはいかがですか?
テラスのデザインが楽しくなる!タイルで作るエクステリア

タイルはポピュラーな建築資材ですが、用途としては外壁を思い出す人が多いと思います。しかし、実はタイルは外壁だけに使われているのではありません。エクステリアにもタイルは多く使われているのです。
しかし、タイルはお世辞にも目立つ存在とは言いにくいのは確かです。と言うのも、タイルはカーポートなどの様に目立つ存在では無いからです。
かと言って、エクステリアのデザインをおしゃれにするためには、やはりタイルを知っておく必要があります。
そこで、ここではエクステリアにおけるタイルの位置づけと種類、そしてDIYでの施工について、テラスまわりの施工を例に挙げて考えたいと思います。
エクステリアには名脇役が不可欠
エクステリアを考える場合には、外構部分全体をトータルで考える必要があります。そして、そこには門扉やフェンス、あるいは機能門柱などの「主役」が組み合わされて構成しますが、それだけでは良くはありません。「脇役」も必要なのです。
エクステリア製品単体では面白く無い
さて、エクステリアメーカーのカタログを見てみると、様々な製品が掲載されています。しかし、その写真はどことなく寂しいです。実際の庭の様な臨場感に、やはり欠けてしまいます。
ところが、カタログにはしばしばアイテムを設置してある現場写真の掲載も見られます。それは躍動感に溢れていて、実に面白いです。
この様に、エクステリアのアイテムだけの構成は面白さに欠けてしまうのです。
名脇役あってのおしゃれなエクステリア
ここで、エクステリアカタログに載っている現場写真を改めて注目してみましょう。そこには確かにメーカーの出している製品が主役として載っているのですが、その主役のまわりにも様々なアイテムが見つかります。
例えば、そこにはレンガや砂利、そして植栽などが置かれ、エクステリアアイテムを引き立てながら、おしゃれなエクステリアを造り出しています。
つまり、エクステリアは脇役が居てこそ、面白くなり、おしゃれになるのです。
テラスのエクステリアのデザイン例を考えてみる
ここで、テラスのエクステリアデザインを例に取って、脇役の必要性について考えてみましょう。
ウッドデッキまわり
ウッドデッキまわりは引き立て役として、芝生が敷かれることが多いです。
しかし、芝生は確かにウッドと合う素材とも言えるのですが、それだけでは、やはりデザイン的にも寂しいです。何等かのアクセント素材が欲しいです。
そこで提案出来るのが、エクステリアの名脇役となるアクセント素材です。例を言うならば、砂利や敷石、そしてタイルなどが挙げられます。
ちなみに、ウッドデッキをオープン外構に設置するのであれば、機能門柱などのアイテムとのコーディネートも必要です。門まわりとのコーディネートも重要ですが、そこでもタイルなどの脇役がコーディネートのカギとなります。
パーゴラまわり
パーゴラも住宅用の場合にはウッド素材の物が多く使われています。そのため、デッキと同じ様に脇役をアクセント的に使うのががおすすめです。
例えば、レンガや敷石、タイルなどをモザイク状に並べれば、パーゴラまわりのデザインが楽しくなります。
ガーデニング部分
ガーデニング部分は植物を利用して庭を飾る部分と言えるのですが、これも脇役をまわりに設置すると、更に面白くなります。
例えば、テラコッタ調のアイテムを並べると、タイルの色と反対になるため、更に葉の色が映えます。
タイルは名脇役
それでは、タイルを「名脇役」とするメリットには、どの様な物があるのでしょうか。
エクステリアアイテムを引き立たせる
まず挙げられるのが、エクステリアアイテムを引き立たせる点です。例えば、先に挙げたパーゴラの場合には、脇役を並べれば面白くなると述べましたが、これがタイルの場合には、一層面白くなります。
特に、テラコッタ調のタイルは人工素材でありながらも天然の風合いを残している物もあるので、パーゴラの存在を更に引き立たせ、エクステリアのデザインをより良くします。
デザインのアクセントに使える
タイルはデザインのアクセントにも使えます。
例えば、テラスまわりを敷石や砂利でのコーディネートを狙ったとしても、全体が均一過ぎてしまい、表情に乏しくなってしまうケースが意外にあります。
確かに敷石にしても砂利にしても、美しい物も多いです。しかし、それでも面白みの点を考えてみると、足りなく感じてしまうことが多いのです。
しかし、そこの一部をタイル張りにしてみると、その部分がアクセントになり、デザイン全体に抑揚を付け、面白くなります。
使えるタイルの例
それでは、エクステリアに使えるタイルには、どの様な物があるかについて、代表的な例を挙げてみましょう。
柔らかい調子のアンティーク調タイル
まずエクステリアとしてポピュラーなのが、アンティーク調の物です。
これは、色調が柔らかいため、テラスまわりのガーデンエクステリアの部分に使うと、雰囲気が柔らかく、そして温かく仕上がります。
デザインも去ることながら、値段もそれほど高い物では無いため、比較的気軽に選ぶことが可能です。
シャープな磁器タイル
磁器タイルはシャープな調子が特徴ですが、玄関アプローチの床部分に使うと、玄関全体は引き締まって見えるので、おすすめです。
磁器タイルは商品としての幅が広く、色もテラコッタの様な柔らかい物だけでは無く、グレーの様な引き締まった感じの物もあります。
また、磁器タイルは汚れが落ちやすく、掃除も比較的簡単です。そのため、玄関アプローチの様な、比較的広い面積の部分での設置が向いています。
テラス部分のタイルをDIYで楽しむ
さて、先にテラスの部分のエクステリアの例を挙げましたが、ここではタイルをDIYで施工する場合について考えてみます。
テラスまわりのタイル施工がおすすめ
タイルの施工を考えるならば、玄関よりもテラスの方がDIYには向いています。と言うのも、玄関アプローチのタイルは、高い施工精度が要求されるからです。特にコンクリート舗装の部分と連続している部分もあるので、しっかりと精度を出さないと、見た目が悪くなってしまいます。
しかし、テラスまわりであれば、仮にランダムに張っても、逆に柔らかさを強調することが出来て、パーゴラなどと合わせやすくなります。
楽しいDIYでのタイル張り
エクステリア工事はプロの業者に基本的は頼むべきです。しかしDIYで工事が出来る部分も確かに残っています。DIY愛好家にとって、楽しめる家造りとも言えます。そして、タイルの施工も容易な部分であればDIYでも可能です。
前述の様に、タイルのバリエーションは広く、その選択も面白い工程です。また、貼り方もランダムに貼るなどの、自分好みの配置も可能となります。エクステリア造りの醍醐味を自らの手で出来るのは、心が躍るとでしょう。
パーゴラ部分のデザインもDIYで
パーゴラの例を前に挙げましたが、この部分のタイルもDIYで造れば、イメージしていたテラスが造りやすくなります。
パーゴラはガーデニングも楽しめる空間でもありますが、植物やプランターなどのデザイン、そしてフロア面のコーディネートは、意外に気を配るべき箇所です。
そのため、業者に仕事を完全に任せてしまうと、イメージから外れるリスクが高くなります。
しかし、DIYでタイルの種類から選べば、理想のパーゴラまわりを造ることが可能です。しかも、パーゴラは庭の空間デザインとも言える部分です。この部分のデザインを自分の手で出来るのは、エクステリアのみならず、おしゃれな家を造る上で、大きな意義を持つことでしょう。
まとめ
エクステリアのデザインは家造りの点で重要ですが、その中にあって、脇役の重要性が分かったことと思います。そして、中でもタイルの持つ意義が大きいことも理解出来たことでしょう。その例として、テラス造りも面白いことも、イメージ出来たことと思います。
エクステリア造り、更には家造りにおいて、デザインのコーディネートは重要です。タイルも重要ですので、選定段階からの打ち合わせへの参加をおすすめします。